【dupesを知っていますか?】世界をクリティカルに見る視点に重要な英単語

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はじめに:「dupes」という言葉を知っていますか?

突然ですが、皆さんは「dupes」(デュープス)という言葉を知っていますか?

原型は「dupe」ですので、「dupes」はその複数形ですね。

メディアの報道を理解したり、今後の世界情勢を知っていくためにも、この「dupes」という単語の意味を知る事は、とても重要です。

さあ、今回は「dupes」について一緒に勉強して行きましょう!

dupesの意味

「dupes」=dupeの複数形
読み方は「デュープス」。

インターネットでの情報に接する機会が普通になった昨今では大勢のリテラシーが上がり、みなさんの中には、このdupesという単語を知っている人、聞いた事のある人も多いのではないでしょうか。

私がこの言葉の意味を知ったのは、たった2年ほど前の事。

この言葉の意味を知ると、今まで見えていた世界が少し変わるかもしれません。

では、単語の定義を見てみましょう。

1.(verb) To deceive someone, usually by making that person do something that they didn’t intend to do 

2.(noun) Someone who has been tricked 

3.(noun) a short form of duplicate that is used to refer to a product made to look like a more expensive or high-quality product

1.(動詞)人をだます事、大抵の場合、わざとそれをしようと思っていなかった人に何かをさせる事によって人を欺く事

2.(名詞)だまされている人

3.(名詞)duplicate (複製品、コピーを意味する名詞)を縮めた言葉で、本物より高価で高品質に見せかけた商品のこと

Cambridge dictionary 

上からも分かるように、かなりネガティブな意味で使われる言葉ですよね。

<exercise>

【動詞として使う場合】

「She has been duped for long time」(彼女は長い事だまされて来た)

「The customers were duped with the devious scheme」(顧客はその巧妙な計画にまんまとだまされた)

【名詞として使う場合】

「an innocent dupe」(純粋に騙された人)

※ある一定の人々を指して言う場合は2番の名詞「だまされている人」です。

例文にもあるInnocent自体にも「世間知らずな」とか「騙されやすい」とか「無知な」などネガティブな意味もあります。

この名詞のdupeを示す違う表現がこちらです。

The definition of a dupe is a person who has been tricked or fooled.
=A person who fell for a lie is an example of a dupe.

dupeの定義は騙されたり馬鹿にされたり(欺かれたり)している人の事=‟嘘で騙された人”はdupeの一例

かなり屈辱的な定義ですが、一般的に人に対して使う時は、人を馬鹿にするような意図が含まれています。

なぜdupesという言葉が日本に認知されるようになったか?

私が最初にこの「dupes」という言葉を聞いたのは、インテリジェンス専門家である江崎道朗氏がインターネットニュースで

「もとは共産主義(全体主義)、一般的には左翼的情報拡散・工作の内容を鵜呑みにして、
知らない間に共産主義的もしくは左翼的思想に加担、工作成功の片棒を担いでしまう人達の事をdupesと呼ぶ」

と紹介した時でした。

2019年、アメリカが1995年に公開した第2次世界大戦時の公文書「ヴェノナ文書」の日本語訳版が話題になった頃です。

このインターネットニュースは視聴者数が多いので、世間に一気に知られる言葉となりました。

ヴェノナないしヴェノナ・プロジェクト(VENONA, Venona project):1943年から1980年まで37年間の長期にわたって、アメリカ合衆国陸軍情報部(通称アーリントンホール、後のNSA/アメリカ国家安全保障局)とイギリスの情報機関が協力して行ったソ連と米国内に多数存在したソ連スパイとの間で有線電信により交信された多数の暗号電文を解読する極秘プロジェクトの名称である。ヴェノナと表記したり、解読されたファイル群をヴェノナ文書、もしくはベノナファイルと呼称する事もある。

後年解読された暗号電文を元に様々な研究が行われた結果、1930年代から第二次大戦後の1940年代末までに米国国内の政府機関、諜報機関、軍関係、民間組織などに数百人単位のソ連のスパイ、スパイグループ及びスパイネットワークが存在し、当時の米国政府の政策や意思決定をソ連有利に歪め、世論などがこれらの様々な工作活動によって多大な影響を受けていた可能性があることが明らかになった。

第2次世界大戦下においてロシアがアメリカに仕掛けた共産主義工作の暗号文書(電文)を解読するという、アメリカとイギリスが合同で行った極秘プロジェクト(ヴェノナ・プロジェクト)を記した大変貴重な記録文書です。Wikipedia

なぜdupesと共産主義思想の浸透工作が関係しているのか?

1900年代初頭、共産主義による世界革命を目指して組織された国際組織。これをコミンテルン(共産主義インターナショナル)と呼びます。1919年、レーニン率いるソ連共産党は、世界を社会主義で統一するという思想の元にこの国際組織を結成したのでした。(この事から、今現在「世界市民」とか言っている人に注意したほうが良いことが分かりますね。)

このコミンテルンは、これ以降世界的な革命工作を推進して行きます。

江崎道朗氏は「共産主義の影響力工作は甘くない 「反戦平和」の本質と「戦争法反対」「民共合作」の怖さ」の中で、

「ソ連・コミンテルンによる浸透工作は(中略)秘密工作を重視している点だろう。それまで対外工作、スパイ活動と言えば、相手国の技術や情報を盗むことが主要な任務であった。ところが共産陣営は、相手国のメンバーにソ連の利益となるような行動をとらせることを目的とした「影響工作」を重視してきた。」

と解説し、アメリカFBIが分類する「共産主義運動に関与する人物を5種類」を紹介しています。

・公然の党員
・非公然の党員
・同伴者(Fellow Travelers)
・機会主義者(Opportunists)
デュープス(Dupes)

Dupesに加え、この中で興味深いのは「同伴者」の定義で、「共産党が示した特定の問題についての対応や解決策への強い共感から、共産党のための活動をする非共産員」とし、江崎氏は同サイトで、

「しんぶん赤旗」に名前が載る女優の吉永小百合さんや映画監督の山田洋次さんがこれに当たるかもしれない。

とまで言及しています。

dupes は自らを「革新的」と思い込んでいる人たちに多い

特に有名人にdupesが多いのは、一般的にアーティストなどと呼ばれる人達はリベラル的思想を好む傾向があり、発信力を巧みに利用する情報工作の誘い文句に容易に乗ってしまう人が多いことがあるでしょう。

dupesは「共産主義運動に関与する人物」のひとカテゴリーに属する人たちで、

共産主義の浸透工作にまんまと騙されて、知らず知らずのうちに共産主義、全体主義が掲げる思想を「革新的」と思い込み、真実や伝統、文化などを顧みずやみくもにそれらの情報を信じてしまい、世間で騒いでくれる「操られるお馬鹿さんたち」という事です。

また、江崎氏は同サイトで、「知識人・マスコミはコミンテルンのdupes」と言い放っています。

以上から、dupesはソ連・コミンテルンによる浸透工作を「知らず知らずに」手助けして来た人たちの事だと言う事が分かりました。今では、更に広義に「現在の共産主義思想の拡散工作に加担する人たち」の事を指してdupesと呼んでいます。

最後に:自分はdupesか?そうではないか?

ここで気になるのが、果たして自分は「dupes」なのか?と言う事です。

この問いへの理解を助ける、とても興味深い記事をご紹介します。
併せてお読みください:なぜ人は共産主義に騙され続けるのか

自由主義圏内では思想や信条の自由がありますので、何を信じようと、どの様な思想を持とうと問題になる事はありません。

例え、社会主義的思想を持とうとも、自由の権利の範囲内です。

しかし、残念ながら、社会主義的思想は、自分達の思想を通すためなら、他者の思想、社会規範や国際ルール・秩序などは破っても良い、もしくは異種の思想や人達を排除するべき、という考え方をします。

要するに、自分達の思想こそが正しく、それ以外は「排除、もしくは抹殺」しても良い、というロジックに陥ります。

社会主義、全体主義とはそういう事なのです。

共産主義の浸透工作は非常に巧みです。

例えば、「経済的格差をなくして平等な社会に」「男女差別撤廃」「民族差別をなくすために国境を開放しよう」「環境保全のために脱炭素!」などなど・・・。

これは、国家の持つアイデンティティを少しづつ変えてしまう、非常に危険な思想です。

こうする事で侵略を容易に出来る大衆の思想環境を作ってしまうのです。

特に、国連などが発する「全体主義的価値観の統一」を加速する宣言や議案書などは、それの最たるものだと思っています。

自分がdupesの仲間なのか、そうでないのか。自らの取っている情報源、信じている発信者、正しいと思う思想・・といったものを一回良く見てみると何か発見があるかもしれませんね。

併せて読みたい:【Whistleblower:内部告発者】 ~正義を貫く~

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